
ゴルフカブリオレはオープンユーザーにとって、根強い人気がありますね。
ただ、年式から来る各パーツの経年劣化で補修が必要になってきているようです。
幌もその中の1つで、今回は純正部品を手配し交換するパターンと生地から製作・
交換する方法と2パターンのお見積もり。
どちらも高額でありますが、ご相談結果前者でご用命。
早速部品手配ですが、国内在庫ありとの返答にホッとしたのもつかの間、
ゴルフ特有のはめ込み式リヤガラスの取り外しの手配。このタイプは、
幌を張り替えた後にガラスを共締めする構造になっています。危険度大なので
ガラス屋さんとの共同作業となりました。
部品が届くころを見計らって、現状の幌を取り外し開始。。。
インナー・中間緩衝材は再使用なので慎重に外します。





取り付けは、外した逆の手順ではめ込んでいきますが常にシワを確認しながら
伸ばしながらの作業です。少しでもシワがあるという事は、引っ張り強度・テンション
が部分部分で違うということ。必ず水漏れが発生します。
そういう、コンマ何ミリの力加減で各部を張って行きます。
あとは、各ゴム関係の当たり具合や角度を調整しながら取付。サイドワイヤーの
調整を入れ、ドアガラスに干渉するかしないかのギリギリで幌の高さを決め、締め込み
をしていきます。
こんなこと書いても、なかなか伝わらないと思いますが作業中は左右前後から
張るので、車をグルグル回ってます(笑) 外は雪降ってるのにジャンバーなど
必要ないくらい体は熱くなってますよ。




最終的に、ガラスをはめ込んでシーリング。1晩、放置プレイの後に
防水テストをします。問題なければ完成ですが、それでも水漏れがあると
原因を探して対処しますが、1・2時間で終わる時もあれば2日もかかる時が
あります。
それぐらい、「雨」にはシビアな車ですよね。オープンって・・・・・・
あまりのシビアさにピリピリしすぎて部下が自分を避けるように
通っていることもあったり・・・
そんな時はたまぁーに、気分転換も兼ねて放置プレイが延長しちゃうことも
・・・・・・・・・ 。
今回はそういう事態はなかったです。
ただ、オープンは床下補強はしていても時間と共にボディーバランスは崩れる
もの。
幌骨のクリアランス差が左右6ミリありましたが、幌生地の張り具合を若干変える
ことで左右の誤差をカバーしました。
こういう細かい所を見逃してしまうと、バタツキ音の発生・開閉時の不具合・雨漏れは
もちろん、1か所の不具合から様々な部分まで不具合が響いてくるものです。
完成してしまうと、なんてことないように見えますが「何事もなく作業終了しました」
的にお渡しするのが、プロというもの。
今回も、ご満足頂き帰路へ着かれました。
蛇足ですが、、、、、、、、、電動オープンユニットの場合、なぜあんなに
ユニットまでの内張りの壁が厚いのか??? 特にH社のS〇000.
2シーターなのに、幌の1番重要なナットを外すのに内張・インナーパネルを
全部外さないとダメな構造っていかがなものか。。。
専門的な分野になりますが、幌を交換するという事は幌のまわりにある
パーツを全て外す必要が出てきます。上記の場合は朝~昼くらいまで
かかります。ほとんどの場合、シート(リヤ 及びフロント)内張・インナーパネル
シートベルト・トランクルームサイドパネル・必要に応じてフロアカーペットなどなど
を外してから、幌をさわりだします。
取付も同じくらいの時間を要します。
どの工程が1つでも抜けてしまうと、「完全」な状態でお返しするのは
できなくなるし、作り手としては絶対にしたくないものですが、こうやって
作業していくとどうしても時間がかかってしまいます。
作業内容まで、言葉で伝えるのは難しいんですがこんな感じで作業してます。
今回はゴルフでしたが欧州車は基本的にほとんど同じ構造です。
純正幌の新品交換~製作・交換までなんなりとご相談ください。。。