仕事の流儀 プロフェッショナル ブログ

クルマって、つかまるところ、、、減ってませんか。

車体が大きくなればなるほど。

つかまる部品「乗降用てすり」を作ります。
安全性、乗り降り、介助、転倒防止、すべてに有効的です。




昭和の名車

天井の内装張りをさせて頂きました。
綺麗に張れました。

平成以前の乗用車の天井は、合成レザーを使った吊り天井でした。
今となっては懐かしいと思うユーザー様もたくさんいると思いますが、この作業をできる職人は数が限られてきました。
ハコスカ・ハチロク・レビン・マークⅡ・クラウン・セドリック・パオ・356・ビートルなど、様々なクルマの天井張り施工をさせて頂きました。

現存する個体が減少しているので、技術者も全国的に減少するでしょう。
私たちは、我々の技術を求めるお客様がいる限りお応えしたいと想うと同時に、常にTRYしたいと考えています。

実は昔のモノは古いのではなく、現代の人々にとっては「新しく」見えたりもします。
今後の作業に応用の利く技術が隠されていたりします。

これからも、古いや新しいは関係なくTRYを続けて行きたいと思う作業日でした。



当社では霊柩車の製造に力を入れて取り組んでいます。

お陰様でお客様から好評を頂き、増車や入替のたびに当社をご指定頂くようになりました。
大変ありがたいことです。

その中で、いつも通りに製造している部品や架装箇所がちょっとしたことが原因で不具合が出たり、通常使用に支障が出ることがあります。
また、経年劣化や故意による損傷などもあります。

後者は車両点検後、お客様とご相談の上対策方法を練り、有償で加工や修理を行います。
前者に関しては、通常使用時の不具合が製造過程で起こったと判断された場合、1年以内の車両は無償で修理対応させて頂いております。

今回は想定する負荷の範囲が当社の予測を超えてしまい、部品が機能しなくなったという案件です。
新しい機能を付帯させ使いやすさを求めた結果、負荷のかかる想定数値の予測が甘かったという事になります。

納車して数か月で発生したこの案件も、すぐに対応させて頂きました。
この経験が次の車両作りに反映され次の製造時には最初から新たな加工方法が取り入れられます。
お客様にはお車の使用を止めてお預かりするので、できるだけ早くお返しいたします。
こういった経験と新たな技術開発をさせて頂けるのは、ご理解のあるお客様あってのことと感謝いたしております。

基本的に「架装」は1台1台ハンドメイドです。
それだけに、不具合が出ることはありますが、はたらくクルマの特性でもある「壊れない・常に動き続ける」ことができる車両作りをこれからも心がけて参りたいと思います。